イチから全部作ってみよう(30)データベース操作の共通言語「SQL」を使ってみる山浦恒央の“くみこみ”な話(199)(2/3 ページ)

» 2026年03月19日 06時00分 公開

5.SQLを使ってみよう

 環境が整ったところで、いよいよ操作の話です。今回は、「テーブル作成」「データの挿入/抽出」まで、SQLiteを使って操作します。

 まず、ワインの商品データとして表1のデータを作成します。

項目名 説明
ID 商品を一意に識別する番号(主キー)
商品名 商品の名称
ビンテージ ワインの生産年のこと
価格 販売価格
在庫数 在庫
表1 商品データ

 IDは、一意(重複なし)となるような番号で、商品名、ビンテージ、価格、在庫数の一連の商品データとなっています。

5.1 テーブル/レコード/カラム

 SQLを実行する前に、「テーブル」「レコード」「カラム」の概念を知っておくとよいでしょう(図1)。

図1 図1 テーブル/レコード/カラムのイメージ[クリックで拡大]

 図1の青枠を「テーブル」、赤枠を「レコード」、緑枠を「カラム」と言います。それぞれの詳細を下記で説明します。

5.1.1 テーブル(図1の青い枠)

 テーブルとは、データを蓄積する箱のようなものです。例えば、Excelでワインショップのデータを管理しようとすると、「商品一覧シート」「顧客一覧シート」「注文一覧シート」のように、大きな単位に分けますね。このExcelにおける1シートに相当するのが、テーブルです。

 また、テーブルでは、それぞれの「商品名」「価格」といった項目名と、データの型を決めます。

5.1.2 レコード(図1の赤い枠)

 テーブルの中に保存した1行分のデータです。図のように、シャトーマルゴーやミラヴァルといった具体的なワインの情報が1行ずつ積み重なって入っていることが分かりますね。

5.1.3 カラム(図1の緑の枠)

 テーブル内のデータの縦の並びのことです。商品名や価格といったデータの項目を表しており、SQLでデータを抽出する際に、「価格だけを見たい」というように特定の列を指定することも多くあります。

5.2 データベースを作成する

 データベースを起動します。

(1)コマンドプロンプトを開き、cdコマンドで任意のフォルダに移動する

cd 任意のフォルダパス

(2)データベースを作成する

sqlite3 EC_Database.db

 コマンドを実行すると、フォルダ内に「EC_Database.db」というデータベースファイルが作成でき、SQLiteと対話モードが起動します。

5.3 テーブルを作成する

5.3.1 CREATE文

 データを保存するためには、まず、どのような構造のテーブルが必要か決める必要があります。この設計図がCREATE文です(図2)。

図2 図2 CREATE文の実行イメージ[クリックで拡大]

 ここでは、商品情報を管理するためのProductテーブルを作成します。SQLiteから下記のコマンドを入力してください。

CREATE TABLE Product (
	id INTEGER PRIMARY KEY,
	name TEXT,
	vintage INTEGER,
	price INTEGER,
	stock INTEGER
);

 実行後、エラーが出なければ、Productというテーブルの作成完了です。なお、まだテーブルを作っただけなので、テーブルの中身は空っぽの状態になります。

5.3.2 CREATE文の構文

 CREATE文は、下記を実行します。

  • CREATE TABLE テーブル名
    任意の名称のテーブルを作成します
  • カラム名 データ型
    カラム名とデータ型(TEXT型やINTEGER)を記載し、どのような値を保存するか決定します
  • PRIMARY KEY
    また、PRIMARY KEYを設定すると、そのカラムの値は重複しません。意図としては、ワインには、同じ商品名だとしても、ビンテージや生産者が異なると別商品として扱いたいため、PRIMARY KEYを設定しました

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