ソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」。第28回は、データ設計に必要なデータベースの基本事項を整理する。
山浦恒央の“くみこみ”な話の連載第170回から、入門者をターゲットとして、「イチから全部作ってみよう」というシリーズを始めました。このシリーズでは、多岐にわたるソフトウェア開発の最初から最後まで、すなわち、要求仕様の定義、設計書の作成、コーディング、デバッグ、テスト、保守までの「開発フェーズ」の全プロセスを具体的に理解、経験することを目的にしています。
興味がある方は、連載第170回からのバックナンバーをご覧ください。
プログラムは、「ロジック」と「データ」から成り立っており、どちらも適切に設計する必要があります。現在、本連載ではこれらのうち「データ」に着目し、データ設計に関するトピックを説明しています。
前回は、情報システムの開発において重要な基盤となる「データベース」のメリットについて、「ACID」で示される4つの特性を交えて説明しました。
ECサイトでは、商品情報や顧客情報の管理などで多くのデータを扱います。このようなシステムを設計するとき、データベースの基本を理解しておくことで、データの流れや振る舞いを具体的にイメージでき、構造的にデータを設計できるようになるでしょう。そこで今回は、データベースの基本事項を整理します。
データベースとは、特定のルールに従って、データを整理/蓄積したものです。例えば、学生を管理する学生データには、学籍番号、名前、学年を整理/蓄積しますね(表1)。
| 学籍番号 | 名前 | 学年 |
|---|---|---|
| abc1234 | 山田太郎 | 3 |
| 表1 学生データ | ||
ワインの商品データであれば、次のようになります(表2)。
| 商品ID | 商品名 | 価格 |
|---|---|---|
| 1005 | シャトー・マルゴー | 15000 |
| 表2 ワインの商品データ | ||
ただデータを蓄積すればOKではありません。データベースでは、開発者が決めたルールに従ってデータを蓄積します。例えば、以下のようなルールが考えられるでしょう。
このようなルールに従って、データを整理/蓄積したものがデータベースです。
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