近年では地政学問題やサイバー攻撃、コンプライアンス面でさまざまなリスクが強くなっている。永峰氏は「特に製造業を取り巻くサプライチェーンのリスクが多様化している。これからは、管理しておけばよいという状態から包括的にリスクを管理するという対応が多くの企業で求められるようになる」と分析する。
レジリアでは従業員500人以上の製造業における役員や管理職を対象に「製造業におけるサプライチェーン強靭化の取り組みに関する調査」を実施してサプライチェーンにおける課題を調べた。調査の結果、過半数の人がサプライチェーンにおける混乱を経験しており、状況把握に課題を感じていると判明した。
災害などの有事の際にサプライヤーとの連絡/連携に課題を感じている人が約4割であった。また、サプライチェーンの強靭化が求められる中、アンケートに答えた5割以上の人が、経営層から調達/購買部門に対する戦略部門としての期待が高まっていると回答したという。
サプライチェーンの混乱要因については、品質/コスト問題が42.2%と一番多く、その次に地政学リスクが35.7%、自然災害が34.2%、サプライヤーの経営状況悪化/倒産リスクが33.5%と続いている。
サプライチェーンの混乱を回避できなかった理由については、バックアップサプライヤーの準備不足と回答した人が33.8%と一番多く、その次にリスク情報の早期検知ができなかったが33.5%、サプライチェーン構造の可視化ができておらず、影響範囲を事前に把握できなかったが32.7%と続いた。
実際にどうようなサプライチェーン強靭化に取り組んでいるのかという設問については、サプライヤーの再選定/多様化と回答した人が29.9%に、情報セキュリティ対策の強化と回答した人も同じく29.9%となった。
今後3年以内に取り組みたいサプライチェーンの強靭化項目に関する質問では、サプライヤーの再選定/多様化と回答した人が27.3%と一番多く、その次にコストマネジメントが25.7%、定期的なサプライヤー監査/デューデリジェンス強化が25.3%と続いている。
永峰氏は「アンケート調査を通じて、われわれが解決していきたい課題と製造業が問題に抱えている部分が一致しているという風に捉えている。今後も、調達や購買に関わる方々に対して、サプライチェーンのリスクに関わるサービスを提供していく」と述べている。
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