三菱電機と東京科学大学は、負イオンを併用することで低濃度オゾンの酸化作用を向上させるメカニズムを解明した。負イオン由来の成分で水分を酸性化し、大腸菌やピンクぬめり酵母菌を1時間で99%低減する。
三菱電機は2025年12月15日、東京科学大学と共同で、負イオンの併用によりオゾンの酸化作用を向上させるメカニズムを解明したと発表した。負イオン由来の硝酸系成分により水分中のpHが低下することで、50ppb以下の低濃度オゾンでもウイルスや菌、臭気を強力に低減できることを明らかにした。
解明されたメカニズムでは、負イオンをウイルスや菌の周囲にある水分に溶解させると、負イオン由来の硝酸系成分によりpHが低下する。水分が中性から弱酸性に変化することで、オゾン照射時のオゾン溶解量が増加し、溶存濃度が従来比で約1.5倍に向上した。処理対象とオゾンの接触機会が高まることで、酸化作用が促進される。
実証実験では、試験片に付着したウイルスや大腸菌、浴室などのピンクぬめり酵母菌を、低濃度オゾン処理を1時間行うことで99%低減する効果を確認した。また、汗臭や生乾き臭についても、1時間の処理で臭気強度を1以上低下させる効果を確認した。
今後は、学校や病院、自宅、公共交通機関などの多様な空間に向け、デバイスの小型化と高効率化を推進する。各環境の特性に合わせた除菌や脱臭ソリューションの開発を加速し、安心で快適な室内環境の提供を目指すとしている。
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