第5位には、読者の皆さんから寄せられた“設計現場のあるあるエピソード”を題材に制作した4コマ漫画企画「タナカ、設計中!」から、第1話「できないなんて言わないよ絶対」がランクインしました。
本企画は、MONOistのメールマガジンなどで「あるあるエピソードの投稿」を募り、寄せられた体験談を基にシナリオを検討し、4コマ漫画として制作するものです。第1話では、上司からの「さすがにできないよね?」という一言をきっかけに、「できません」と言いたくないスイッチが入ってしまい、「やります!」と即答してしまうタナカくんが描かれています。その前途やいかに……と、設計現場ならではの“あるある”が詰まった内容になっています。
現在、第3話まで公開中です。第4話が実現するかどうかは、皆さんからの投稿次第!? この機会に、設計現場の“あるあるエピソード”をぜひお寄せください。
“あるある”つながりでいえば、100円均一ショップでよく見掛ける(よく“ある”)身近な商品を題材に、モノづくりの楽しさや奥深さを解説する連載「100円均一でモノの仕組みを考える」の第10回「身近で手軽な防犯グッズ『南京錠』の仕組み」が第10位にランクインしています。同連載では、毎回さまざまな商品を分解し、その部品構成やメカニズムを分かりやすく紹介していますので、まだご覧になっていない方はぜひチェックしてみてください。
最後に、第8位にランクインした「40年変わらなかったCADが進化 『ニューラルCAD』が示すAI時代の設計の姿とは」について紹介します。
この記事は、Autodeskが2025年9月に米国テネシー州ナッシュビルで開催した年次イベント「Autodesk University 2025(AU 2025):THE DESIGN/MAKE CONFERENCE」での講演の中から、「Autodesk AI」に関する基調講演の内容をまとめたレポートです。
今回のAU 2025で特に注目を集めたのが、AI主導の新たな設計アプローチとして発表された「ニューラルCAD基盤モデル」でした。AutodeskでAIの研究開発を推進する「AI Lab」は、「CADの中核であるパラメトリックCADのパラダイムは40年間変わっていない」との問題意識を示し、従来のパラメトリックエンジンを“ニューラルCADエンジン”で強化するという方向性を打ち出しています。
設計者がAIアシスタントに対して、テキストなどで作りたい製品形状を指示すると、設計案を自動生成してくれるのがこの技術の特長です。しかも、生成されるのは「Fusion」で編集可能なCADモデルであるため、コンセプト検討から設計の作り込みまでをシームレスにつなげられる点も大きなポイントといえるでしょう。AI時代の設計の在り方を考える上でも、非常に示唆に富んだ内容となっていますので、第7位にランクインした「AI CAD時代の到来で設計者の本質的役割がより明確に」とあわせてご覧ください。
以上、2025年のMONOist メカ設計フォーラム年間記事ランキングでした。今後も読者の皆さんの声に耳を傾けながら、日々の業務や課題解決のヒントとなるコンテンツを、より多くお届けしていきたいと考えています。2026年も引き続き、MONOist メカ設計フォーラムをよろしくお願いいたします。
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