ヤマハは、ギター用材として重要なインドローズウッドの持続的な森林保全を進めるため、インドの製材業者Overseas Tradersと連携協定を締結した。今後、植林試験や材料利用効率の検証など、資源保全に向けた共同研究を進める。
ヤマハは2025年11月20日、アコースティックギターやエレキギター向けに使用されるインドローズウッドの持続的な森林保全や管理を目的として、インドの製材業者Overseas Tradersと連携協定を締結したと発表した。協定は森林から製品までのサプライチェーンを対象とし、同材の安定供給と資源保全の両立を図る。
インドローズウッドはギターの側板や裏板に用いられる主要な木材で、インド南部の国有林を中心に伐採されて流通している。しかし、森林内での天然更新が進まず、長期的な資源確保に課題があった。ヤマハは2022年からカルナータカ州を中心に、現地サプライチェーンや森林の生育状況を調査してきた。
今回の協働では、植林試験や材料の利用効率検証など、現地研究機関および政府機関との連携を含む取り組みを今後3年間進める。ヤマハが各地で推進してきた森林保全活動「おとの森」プロジェクトの一環として位置付け、科学的データに基づく持続可能な森林管理モデルの構築を目指す。
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