ゴーデルブロックとAccelerated Komputingの共同研究成果となるCADモデル生成AI技術「MEDA」が、次世代設計技術の一例として、国際的なホワイトペーパーで取り上げられた。
ゴーデルブロックは2025年11月20日、同社が携わったCAD技術「MEDA(Mechanical Engineering Design Agents)」が、国際的なホワイトペーパー「AI in New Product Development」で紹介されたと発表した。MEDAは、Accelerated Komputing(AnK)との共同研究成果だ。
同ホワイトペーパーは、製品開発プロセス全体を対象に、AI(人工知能)活用の枠組みを整理した内容となる。要求定義から設計、シミュレーション、テスト、リリース管理までの事例を網羅して、研究論文を合計137本分析し、産学連携でAI活用の現状と将来展望をまとめた。
MEDAは、「Product Design」のセクションで紹介された。マルチモーダル大規模言語モデルによりパラメトリックCADモデルを生成し、反復的に改良を重ねるマルチエージェントフレームワークだと評価されている。5つのエージェントが協調することで、テキストと画像の両方を基にスクリプトを作成、実行、検証する。
MEDAは、ASMEのIDETC-CIE2025で発表された。性能面では、スクリプト実行成功率が99%で、点群距離誤差を従来比で56%削減した。自然言語からパラメトリック3D CADモデルを生成できる点も特徴だ。
ホワイトペーパーの主要著者としては、Accenture、Fraunhofer研究機構、ドイツ人工知能研究センター(DFKI)といった、欧州の研究機関の専門家が参加している。
製品開発分野では、設計工程の効率化策としてAI活用の必要性が高まっている。今回の掲載は、CAD自動生成におけるAI応用の可能性が広がっていることを示す事例となった。
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