bestatは、2Dの三面図を3Dデータに自動変換する「3D.Core for CAD」のWebサービスを発表した。図面データをアップロードすると、3D CADソフトで読み込めるSTL形式データを最短1営業日で提供する。
bestatは2025年9月29日、2Dの三面図を3Dデータに自動変換する「3D.Core for CAD」のWebサービスを発表した。図面データをアップロードすると、3D CADソフトで読み込めるSTL形式データを最短1営業日で提供する。
同サービスでは、DWG、SVG、DXF形式とvector形式PDFの三面図を入力データとして扱う。これらのデータを独自のアルゴリズムで処理し、3D CADデータへ高精度に変換する。従来の手作業によるモデリングや外注依頼に比べて、コストや時間を低減できる。
PDFなどで残っていた過去の設計資産を3D CADデータ化することで、再利用が可能になる。また、特注パーツの再生産が容易になる他、現物保管で必要となる手間やスペースを削減できる。
これまで中小企業では、人材不足やコスト面から3D化が遅れ、大企業との取引時に変換外注の負担が生じていた。同サービスにより、顧客に対して3D CADでの提案が可能になるため、ユーザー体験が向上する。社内での情報共有にも活用でき、試作工程のコミュニケーションを効率化する。
同社は今後、AI(人工知能)を活用して、より複雑な図面や省略された情報の自動補完にも対応する。これにより、幅広い業務領域での3Dデータ活用を強化するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング