自動車の安全を支えるエアバッグが、新たな高機能素材として生まれ変わる。東レとリファインバースは日、廃車エアバッグ端材から高純度リサイクルナイロン66樹脂を開発するための基本合意書(MOU)を締結した。
東レとリファインバースは2025年10月21日、エアバッグ端材をリサイクルしたナイロン66樹脂の開発に向けて、エアバッグの回収、シリコーン剥離、洗浄、リペレ工程をリファインバースが、コンパウンド処方設計、量産を東レが実施するという役割分担で協業を深化するべく基本合意書(MOU)を締結したと発表した。今後、リサイクルナイロン66樹脂の開発を加速させる。
両社は、ナイロン66樹脂に残存する異物をできる限り低減させるため、剥離、洗浄、リペレ工程の最適化を進め、従来品以上に純度の高いリサイクル樹脂の開発を進めており、国内で廃車から回収するエアバッグを自動車用途に再利用するサプライチェーンを構築する。
なお、東レでは、2050年に向けた「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」において、「資源が持続可能な形で管理される世界」を掲げている。
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