アサヒユウアスは、海中で水とCO2に還元される海洋生分解性バイオマスプラスチックを100%用いた容器の新ブランドの展開を開始した。
アサヒユウアスは2025年10月2日、海洋生分解性バイオマスプラスチック素材を100%使った容器の新ブランド「KAELOOP(カエループ)」を展開すると発表した。第1弾として、同社のECサイト「アサヒユウアスモール」で4種類のカップを同日に発売した。
KAELOOPタンブラーは、セルロースなどの植物由来の素材と酢酸を組み合わせた「酢酸セルロース樹脂」という海洋生分解性のバイオマスプラスチック素材を100%使用している。
酢酸セルロース樹脂は海中で最終的に水とCO2に還元される。自然に「還る」という特徴と循環を表す「輪(LOOP)」を組み合わせて「KAELOOP」と名付けられた。KAELOOPタンブラーは、日本バイオプラスチック協会の「海洋生分解性バイオマスプラ」の認証を取得している。同協会における食器での認証取得は日本で初めてだという。
2025年10月2日に発売したKAELOOPは、290ml、340ml、380ml、460mlの4サイズだ。いずれも、丈夫で割れにくいため、海辺などのアウトドアや野外イベントで使いやすい。価格は、290ml、340ml、380mlが1400円あるいは1540円で、460mlが1500円または1650円(いずれも税別)となる。
アサヒユウアスでは、KAELOOPタンブラーをアサヒユウアスモールで販売するだけでなく、飲食店にも提案していく。加えて、2025年10月24〜26日に開催されるクラフトビールイベント「なかめぐるクラフトビアフェスト2025」(東京都目黒区)で販売する他、BLUE FRONT SHIBAURA(東京都港区)のGREEN DINING HALLやローソン高輪ゲートウェイシティ店(東京都港区)で10月3〜31日まで商品の展示と販売を行う。
今後はカップ以外にもカテゴリーを広げ、海洋生分解性バイオマスプラスチックを100%使用した商品の開発に取り組む。
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