材料ロスと工程を減らす「複合塑性加工技術」を本格展開材料技術

製造現場では材料の有効利用と加工工程の短縮が求められている。そこで日本金属は、福島工場が誇る精密異形圧延「Fine Profile」をベースにした独自の「複合塑性加工技術」を、環境配慮型製品「エコプロダクト」として本格展開する。

» 2026年01月08日 07時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 日本金属は2025年1月7日、福島県白河市の福島工場が製造している精密異形圧延製品「Fine Profile(ファイン・プロファイル)」をベースとした独自の「複合塑性加工技術」で製造する製品群を、環境配慮型製品「エコプロダクト」として位置付け、本格展開を開始すると発表した。

材料の歩留りを向上させ、廃棄物の削減に貢献

 近年、製造業では、コスト削減と同時に環境負荷低減への取り組みが喫緊の課題となっている。特に、金属部品の加工では、材料の無駄や加工工程におけるエネルギー消費が大きな課題とされてきた。

 こうした状況を踏まえて、日本金属は顧客の製造課題解決と地球環境保護への貢献を目指し、福島工場が保有する多種多様な金属加工技術を組み合わせた独自の複合塑性加工技術の開発/強化に取り組んできた。複合塑性加工技術は、最終製品形状に近い形に加工することで、顧客での二次加工を削減し、材料ロス低減と工程短縮を実現する。

 同技術は、ファイン・プロファイルをベースに、ロールフォーミングやプレスなどの加工技術を組み合わせて自社工場内で効率的に最終形状に近づけることで、顧客による切削加工を最小限に抑え、材料の有効利用や廃棄物の削減にも役立つ。

複合塑性加工例。異形圧延(青丸部)、後に折り曲げ加工(赤丸部) 複合塑性加工例。異形圧延(青丸部)、後に折り曲げ加工(赤丸部)[クリックで拡大] 出所:日本金属

 加えて、顧客がこれまで手配していたプレス加工や板金加工などの後工程を、日本金属が一貫して担当することで、部品レベルでの納入を実現する。これにより、顧客の製造工程を大幅に短縮し、生産性向上に寄貢献するとともに、複数工程での運搬や保管に伴うエネルギー消費、CO2排出量の削減にも役立つ。

 さらに、コイル状の素材を連続的に成形することで、形状変動が少なく安定した品質の長尺材の製造や、高効率な穴開け加工が可能だ。これにより、顧客の安定生産に貢献し、不良品の発生抑制にもつながる。

 今後は、複合塑性加工技術をエコプロダクトとして展開し、顧客の多様なニーズに応えていく。

⇒その他の「材料技術」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR