2枚幅GPUカードを搭載できるコンパクトボックス型コントローラー専用拡張ボックスエッジコンピューティング

NECプラットフォームズは、コンパクトボックス型コントローラー専用の「拡張ボックス 2Slotモデル」の販売を開始した。組み込み向けの2枚幅GPUカードを搭載可能で、製造業の外観検査などにおけるエッジAI処理を省スペースで可能にする。

» 2025年09月26日 14時00分 公開
[MONOist]

 NECプラットフォームズは2025年9月8日、コンパクトボックス型コントローラー向けにPCI Expressボードを2スロット備えた「拡張ボックス 2Slotモデル」の販売を開始したと発表した。

キャプション 「拡張ボックス 2Slotモデル」の外観[クリックで拡大] 出所:NECプラットフォームズ

 Intel第13世代CPU(Raptor Lake-S Embedded)を採用したコンパクトボックス型コントローラーの「Intel製プロセッサー搭載モデル」のオプションとして提供する。最小構成となるIntel Celeron G6900TE、メモリ8GB、ストレージ120GBと組み合わせた場合の価格(税別)は46万7100円。年間1000台の販売を目標に掲げる。

 本製品は内蔵電源を採用し、消費電力や放熱の制約がある現場でも安定稼働を可能にした。300W電源により24時間運用が可能で、GPUを活用した高負荷処理を安定して実行できる。組み込み向けの2枚幅GPUカードを搭載でき、製造業の外観検査や医療機関での高解像度画像処理、研究機関でのAI(人工知能)推論や学習などに対応する。

 対応GPUカードは、NVIDIA RTX 2000 AdaとRTX 4000 SFF Adaで、動作検証済み。筐体サイズは238.7mm×240mm×130mmで、1枚幅または2枚幅のハーフレングスGPUに対応し、滑らかな映像表現や高精度な処理が可能となる。

キャプション 設置イメージ[クリックで拡大] 出所:NECプラットフォームズ
キャプション GPU搭載イメージ[クリックで拡大] 出所:NECプラットフォームズ

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