NECプラットフォームズは、FPGAを用いたAIアクセラレーターデバイスの開発を支援する「コンパクトボックス型コントローラ AMD Embedded+搭載モデル」の開発キットを発売した。
NECプラットフォームズは2025年8月18日、FPGAを用いたAI(人工知能)アクセラレーターデバイスの開発を支援する「コンパクトボックス型コントローラ AMD Embedded+搭載モデル」の開発キットを発売した。価格はオープンで、同月29日に出荷を開始する。
同開発キットは、AMD Ryzen組み込み型CPU(x86)とAMD Versal適応型SoC(FPGA)を併載する、AMD Embedded+アーキテクチャを採用したマザーボードを搭載する。プログラマブルロジックとVersal AIエンジンを活用し、消費電力と遅延を抑えた画像処理やエッジ推論を実行する。
Windows対応によりUI実装を進めやすく、組み込みCPU内部には省電力で高性能なエッジシステムを構築可能なGPU(AMD Radeon)を搭載する。
また、AMD Embedded+規格の拡張ボードコネクターを通じ、入出力信号をFPGAに直接接続して必要なIPを追加することで、ユーザー固有のインタフェースを低コストで拡張できる。
同社は開発キットと併せて、Ryzen-Versal間通信、VersalでのAI実装に向けたFPGAベースデザイン、ARMプロセッサソフトウェア環境、Ryzenサンプルソフトウェアなどをまとめた独自のサポートパッケージも提供する。同パッケージは、FPGAによるAIオフロードを支援しつつ、Ryzen側のソフトウェア開発を効率化し、開発期間の短縮に寄与する。
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