IoTデバイスの稼働状況を遠隔で監視し通知するサービスを提供開始製造業IoT

ミークは、IoTデバイスの稼働状況を遠隔で監視し、通知するサービス「MEEQ APPS」の提供を開始した。センサーで収集したデータの異常値や通信停止といった状態変化を検知する。

» 2025年04月30日 14時00分 公開
[MONOist]

 ミークは2025年4月9日、IoT(モノのインターネット)デバイスの稼働状況を遠隔で監視、通知するサービス「MEEQ APPS」の提供開始を発表した。同社が提供するノーコードIoT/DX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム「MEEQ」の機能の1つ「MEEQデータプラットフォーム IoTストレージ」と連携する。

 MEEQ APPSが第1弾として提供するのは、指定した条件に合致するデータがあれば通知する「データモニタリング」と、センサーからIoTストレージへのデータ送信が一定時間途絶えた際に通知する「デバイスヘルスチェック」の2機能だ。従来のIoTデバイスの遠隔稼働監視システムでは通知数に制限があったが、MEEQ APPSでは制限がなく、メールやWebhookによる通知機能を用意している。

キャプション 「MEEQ」システムの全体像[クリックで拡大] 出所:ミーク

 2つの機能で設備の異常を早期に発見できるため、生産への影響を最小限に抑えられる。例えば、MEEQ APPSを製造業の生産管理に活用するケースでは、設備の温度異常や電力消費量の大幅な増加を、データモニタリングで検知し、通知する。センサーシステムの故障検知やデータ送信のモニタリングはデバイスヘルスチェックで管理できる。

 同社はファミリーマートとの資本業務提携により、CO2換気制御機器が正常に作動しているかを確認するための遠隔稼働監視システムをファミリーマートの店舗に提供している。この取り組みを通じて開発した機能を、小売業や製造業、その他の業種に提供するために汎用化した新サービスが、MEEQ APPSだ。

 既にMEEQ APPSを導入しているファミリーマート店舗では、空調機の負荷が軽減され、店舗全体の電気使用量を約2%程度節電できると見込まれている。

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