bestatは、2Dの三面図からSTL形式の3Dデータを自動生成するサービス「3D.Core for CAD」のβ版の提供を開始した。
bestatは2025年4月23日、2Dの三面図を3Dデータに自動変換できる「3D.Core for CAD」のβ版サービスの提供を開始すると発表した。
β版では、DWG形式の2Dの三面図を入力データとし読み込み、3D CADソフトで直接扱えるSTL形式のデータに変換/出力する自動変換アルゴリズムが実装されている。
従来、2D図面の3Dデータ化は手作業が中心で、多くの工数や人的リソースを要していた。これに対して、同サービスでは高精度かつ自動、低コストでの3Dデータ化を実現でき、部品製造における試作工程のコミュニケーション効率化や、過去に販売した特注部品の再生産支援/現物保管に伴う負荷の軽減、企業間取引での部品図面データの受け渡しの迅速化といった活用効果が見込める。
近年、自動車や機械製造分野などを中心に、3D設計の標準化が進む一方、過去の図面は紙やPDFで管理されており、それらを理解できるベテラン技術者の退職や図面そのものの紛失リスクも課題となっていた。また、設計リソースが限られる中小製造業においては、3D化の初期投資や人材不足が障壁となり、大企業とのデータ連携が困難になることも珍しくない。
こうした背景を踏まえ、同社は新たに2Dの三面図から3Dデータを高精度で自動変換するアルゴリズムを開発し、3D.Core for CADのβ版サービスとして提供を開始する。今後はさらに複雑な2D図面のサポートや、図面作成時に省略されがちな情報の自動補完など、より一層の機能強化を図るとしている。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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