Visual SLAMをベースとした自律運転ソフトウェアがGEクリエイティブのAMRに採用組み込み採用事例

ディジタルメディアプロフェッショナルの自律運転ソフトウェア「ZIA MOVE」が、GEクリエイティブのAMR(自律走行型搬送ロボット)に採用された。食品製造など過酷な環境下での搬送工程の自動化促進が期待される。

» 2025年04月15日 14時00分 公開
[MONOist]

 ディジタルメディアプロフェッショナルは2025年3月24日、同社の自律運転ソフトウェア「ZIA MOVE」が、GEクリエイティブのAMR(自律走行型搬送ロボット)「YT-350F」「YL-250F」に採用されたと発表した。

 ZIA MOVEは、画像を活用したVisual SLAM技術をベースとし、優れた位置推定精度と環境変化への強い適応力を備える。

 YT-350Fは、冷蔵庫や冷凍庫内で運用できる惣菜、弁当工場に特化したドーリー台車搬送用ロボットだ。従来の2D LiDAR SLAMでは、結露が発生する低温環境や、製品がランダムに置かれた通路での走行が困難だったが、ZIA MOVEの採用で高精度な位置推定とロバストな自立走行が可能になった。

キャプション 「YT-350F」が食品工場内でドーリー台車を搬送する様子[クリックで拡大] 出所:ディジタルメディアプロフェッショナル(画像提供:GEクリエイティブ)

 YL-250Fは、重量物パレットを搬送するためのリフトアップ型AMRで、エレベーターを経由した冷蔵庫や冷凍庫への自動搬送が可能だ。こちらもZIA MOVEによって、路面に傾斜や段差、障害物がある環境でも安定した搬送ができる。

キャプション 「YL-250F」がエレベーターを経由して冷蔵庫や冷凍庫内へ自動搬送する様子[クリックで拡大] 出所:ディジタルメディアプロフェッショナル(画像提供:GEクリエイティブ)

 今回の協業により、食品製造のように過酷な環境下での搬送工程が自動化し、多様な産業のAMR導入につながることが期待される。

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