RICOSとマツダは共同で、RICOSのAI-CAEアルゴリズムを活用した最適化の検証を開始した。最適化により、マツダは車室内の快適性を向上し、空調制御に関する機器の動作低減を目指す。
RICOSは2025年3月18日、マツダと共同で、RICOSのAI-CAEアルゴリズムを活用した最適化の検証を開始した。
RICOSは、最適化手法の1つとして、顧客が設定した制約内で最適な形状や条件を探索するアプリケーション「RICOS Generative CAE」を提供している。同アプリケーションは、製品形状の要件を満たす範囲内での変更案を自動で提案し、提案した形状変更後の性能をシミュレーションまたはAI(人工知能)で自動評価する。
また、RICOSの「RICOS Lightning」は、シミュレーション結果をAIアルゴリズムで予測するAI-CAEソリューションだ。多くの時間を要するシミュレーションの計算をRICOS Lightningの予測に置き換えることで、計算時間を大幅に削減できる。同ソリューションのAIアルゴリズムは、3D空間上での流れや圧力、温度などの物理量を予測するため、設計を詳細に検討する際にも利用できる。
空調車室内流れの研究開発を進めるマツダでは、RICOSのAI-CAEツールと最適化手法を組み合わせた計算技術を活用して、要件を満たす流れ場の探索や現象解明を効率化する。これにより、車室内の快適性を向上し、空調制御に関する機器の動作低減を目指す。
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