RICOS、自動で設計変更と性能検証ループを実行するCAEツールのβ版をリリース:CAEニュース
RICOSは、CAEツール「RICOS Generative CAE」のβ版をリリースする。設計の変更と性能検証ループを自動で数十万回以上実行し、量産を踏まえた最適形状を探索、提案することで製品の高性能化やコストダウンにつなげる。
RICOSは2023年10月31日、CAEツール「RICOS Generative CAE」のβ版をリリースした。量産可能な範囲内での製品形状の変更案を提案する他、変更後の性能を自動で評価する。
RICOS Generative CAEは、設計の変更と性能検証ループを自動で数十万回以上実行し、より良い形状を探索する。製品の高性能化やコストダウンにつながる他、量産可能性を1つの要素として内包するため、量産に適した形状の中から、より優れた性能を有する形状を提案する仕組みとなっている。
同社は、複数の企業と同ツールを用いた協業を進めている。例えば、土木建築資材の開発、製造、販売を手掛けるダイクレとは、同ツールを用いたシステムを開発。既にダイクレ製品に対して適用し、検証の結果、既存品より高性能なサンプルデザインを複数取得している。現在は実用化に向けた実験段階に入っている。
RICOSは、同ツールや空力向け高速AI(人工知能)-CAEツール「RICOS Lightning」などを活用し、開発リードタイムの短縮、設計とシミュレーションのコスト低減、AIやデジタル活用といった製造業の課題解決に貢献する。
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