ニデックは、牧野フライス製作所から再要請されたTOB開始延期などの検討状況を発表した。
ニデックは2025年3月19日、牧野フライス製作所から要請された、同社に対するTOB(株式公開買い付け)の開始日延期などの検討状況を発表した。
ニデックは牧野フライスからの再要請について、「真摯に検討を重ねているが、現時点においてもなお、再要請に応じるか否かを決定するに至っていない。検討が完了したら、改めてお知らせする」などの検討状況を牧野フライスに伝えた。
牧野フライスは2025年3月10日、複数の第三者から同社の完全子会社化を目的とした初期的な意向表明書を受領したと発表。最終的な意向表明書が提出される可能性が高いとして、提案に対する比較検討の時間を設けるため、ニデックに2025年5月9日へのTOBの開始日延期と、総議決数の3分の2相当以上への買い付け下限数の引き上げを要請した。
牧野フライス当初、2025年3月14日を回答期限としていたが、同日にニデックは「再要請について真摯に検討を重ねている。検討が完了したら、改めてお知らせする」と回答。牧野フライスは同月18日、ニデックへ同月19日の16時45分までの回答を依頼した。
ニデックは2024年12月27日に、牧野フライスへのTOBを2025年4月4日に開始すると予告しており、買い付け下限数を総議決権数の50%としている。これまでも牧野フライスは再三、TOBの開始日延期や買い付け下限数の引き上げを求めてきたが、いずれもニデックはTOBを予定通り実施する姿勢を崩していなかった。
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