ニデックは、牧野フライス製作所から提出された再要請書の検討状況を発表した。
ニデックは2025年3月14日、牧野フライス製作所から提出された再要請書の検討状況を発表した。
牧野フライス製作所は2025年3月10日に、複数の第三者から同社の完全子会社化を目的とした初期的な意向表明書を受領したと発表。今後、法的拘束力を持つ最終的な意向表明書の提出に至る可能性が高いとして、比較検討の時間を確保するため、同社へのTOB(株式公開買い付け)を予定しているニデックに対して、TOB開始日を同年5月9日まで延期すること、また、買い付け株式数の下限を総議決権数の3分の2へ引き上げることを要請した。
要請の回答期限とされていた2025年3月14日に、ニデックは「現在、再要請書の内容を踏まえ、再要請について真摯に検討を重ねている。検討が完了したら、改めてお知らせする」と回答した。
ニデックは2024年12月27日に、牧野フライスへのTOBを2025年4月4日に開始すると発表。買い付け下限数は総議決権数の50%としている。これまで牧野フライスはTOB開始日の延期や買い付け下限数の引き上げを再三要請してきたが、ニデックはいずれも計画通り実施する姿勢を示してきた。
牧野フライスに第三者から初期的な買収意向表明、ニデックにはTOB延期再要請
牧野フライスがニデックに質問状、価格算定時の想定シナジーや競合の取引継続など
TOBはいわば公開ラブレター、ニデックが経緯と見解を改めて表明
牧野フライス製作所へのTOB、ニデック首脳陣は何を語ったか
ニデックはTOBを計画通り実施の姿勢、牧野フライス特別委員会の要請に回答
ニデックが中国の金型協会と面談、「金型メーカーの疑問が緩和」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク