デクセリアルズは、ストックマークの生成AI技術を活用し、新規用途探索におけるアイデア創出に向けたシステム構築を本格的に開始した。
デクセリアルズは2025年3月3日、ストックマークの生成AI(人工知能)技術を活用し、新規用途探索におけるアイデア創出に向けたシステム構築を本格的に開始したと発表した。
同社は2024年より、製品開発における新規用途アイデア創出のため、ストックマークの生成AI技術を活用したツール構築の検証を進めてきた。検証では、固有の表現も理解した「ナレッジグラフ」の構築、独自調査レポートからの正確な情報抽出と構造化技術による検索最適化、保有技術情報(シーズ)起点の新規用途探索とニーズ起点のマッチング提案やアイデア創出について、その精度を確認できた。
新規用途のアイデア創出業務では、市場のニーズや自社の保有技術情報を理解した上で、双方にマッチするものを生み出す必要がある。同システムの構築により、AIが社内固有の言葉や表現を理解した独自のナレッジグラフを創出し、高速かつ高精度な新規用途探索を目指す。
また、保有技術情報とニーズがマッチした提案により、ニーズに最適化した技術提案の把握が可能になる。今後、マッチング精度や事業性の判断に有用な情報提示の精度を高め、業務への本格導入を進める。これらの機能により、人だけでは生み出せない量の新規用途アイデアを網羅的かつ高品質に提案、創出することで、製品開発力の強化を図るとしている。
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