中央エンジニアリング、構造ストレスサイジングソフト「HyperX」の取り扱い開始CAEニュース

中央エンジニアリングは、構造ストレスサイジングソフトウェア「HyperX」の代理店販売を開始した。構造設計で広く使われている解析、CADソフトウェアと互換性があるため、普段利用している設計環境で使用できる。

» 2025年02月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 中央エンジニアリングは2025年2月12日、Collier Aerospaceと販売代理店契約を締結したと発表した。同契約により、構造ストレスサイジングソフトウェア「HyperX」の代理店販売を同年1月1日から開始している。

 HyperX(旧:HyperSizer)は、NASAラングレー研究所が開発したソフトウェアプログラムを基に、Collier Aerospaceが開発した有限要素法(FEM)モデルを使用している。金属や複合材の強度計算に使われていた手法をソフトウェア化したもので、FEMをベースに、瞬時に強度計算や構造ストレスサイジングができる。また、構造設計で一般的に使われている解析、CADソフトウェアと互換性を備え、ユーザーが普段利用している設計環境で使用できる。

構造ストレスサイジングソフトウェア「HyperX」 構造ストレスサイジングソフトウェア「HyperX」[クリックで拡大] 出所:中央エンジニアリング

 主な機能として、材料強度、座屈強度、変形量、ねじれ角、固有振動数、機械や接着継手の結合部強度など複数の項目を目的関数とし、ソフトウェアが部材寸法や複合材料の積層構成、繊維配向、補強材の間隔などを繰り返し自動計算することにより、最軽量構造を導き出せる。

 航空機やロケットなどの構造強度解析や構造サイジングだけでなく、他の工業製品の設計要求においても、変形量やねじれ角などの要求を満たす最軽量寸法を設計できる。また、サイジング結果は、最適な製造方法の検討や製造時の制約を踏まえた設計などに活用可能だ。

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