牧野フライスがニデックと面談へ、「情報の取得が目的」製造マネジメントニュース

牧野フライス製作所はニデックとの面談を検討している。2025年3月上旬の実施を予定している。

» 2025年02月25日 09時00分 公開
[長沢正博MONOist]

 牧野フライス製作所は2025年2月21日、ニデックとの面談を検討していることを発表した。同年3月上旬の実施を予定している。

ニデックと当社経営陣との面談予定についてのお知らせ ニデックと当社経営陣との面談予定についてのお知らせ[クリックで全文へリンク]出典:牧野フライス製作所

 ニデックによるTOB(株式公開買い付け)開始予告の発表以降、牧野フライス製作所は2度にわたって、ニデックグループ入りすることが生じるシナジーやディスシナジー、これまでにニデックが買収した工作機械メーカーの労働環境などに関する情報を求める質問状送付してきた。

 ニデックはいずれも期日までに回答を提出したが、一部の質問に関しては「データの公表を行っていない」「直接面談の場で、説明させていただく」などと書面での回答を控えていた。牧野フライス製作所は「ニデックによる公開買付けの提案が当社の企業価値の向上に資するか否かを判断するために客観的に必要と考えられる情報の大部分につき、公表情報以上の情報については回答を拒否されたり、抽象的な回答にとどまっており、当社の取締役会および特別委員会はもとより、当社の株主の皆さまが判断を行うために必要な材料が十分に取得できたとはいい難い」と不満を見せている。

 それでも、ニデックとの直接協議に応じる理由として「第2次回答書においても、当社経営陣との面談を強く要請されたこともあり、本提案が当社の企業価値の向上に資するか否かを判断するために客観的に必要と考えられる情報を取得することを目的として面談に応じることにした」と牧野フライス製作所は説明している。2025年3月上旬をめどに実施するとしている。

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