2030年度時点のパワートレイン比率の見込みは次の通り。それぞれの国や地域のエネルギー事情に応じて、ユーザーが自分に合う商品を選べるようにしていく。また、規制に対応してEVを適切に投入するとしている。
地域 | 比率 | EV展開 |
---|---|---|
日本 | HEV80%、EV20%(乗用車のみ) | 6車種 (2025年度中に「e VITARA」と軽商用EVを投入) |
インド | EV15%、HEV25%、CNG35%、 エタノール混合燃料25% |
4車種 |
欧州 | HEV55%、EV45% | 4車種 |
※HEV=ハイブリッド車 |
トヨタ自動車とは対等なパートナーとして協業を続ける。技術領域では、衝突被害軽減ブレーキなどの安全技術や、EVのユニットやプラットフォームの共同開発を行う。生産面では、スズキが開発した「グランドビターラ」をトヨタがインドで生産し、インドだけでなく中東やアフリカに供給する。インドやアフリカ、欧州、日本では相互に車両を供給する。
四輪/二輪/マリンの各事業の電動化に必要な電池は、パートナー企業を通じて確保していく。インドでは市場の成長に合わせて現地調達化も推進する。
将来に向けた電池技術の習得や内製化では、エリーパワーと協力する。エリーパワーの川崎事業所にバッテリーR&Dセンターを開設する。国産バッテリーの開発の他、モビリティと定置用の両方で利用できるバッテリーの製品化も検討中だ。電池工場の建設や電池材料の自前での調達も考えているという。
日本は「スズキにとってまだまだ成長市場」と位置付けている。登録車の販売を増やし、収益性を高めていく。軽自動車では引き続き生活の足を支えていく。日本で販売する商品の生産はグローバルにみて最適な工場を選んでいく。日本の生産拠点はスズキグループのマザー工場として生産技術やノウハウの手本であり続けることを目指す。
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