SEMIは、2024年第3四半期の世界シリコンウエハー出荷面積について、32億1400万平方インチと発表した。前期に比べ5.9%増、前年同期比では6.8%増で、成長傾向を維持していると解析している。
SEMIは2024年11月12日(米国時間)、SEMI Silicon Manufacturers Groupによる調査結果として、2024年第3四半期(7〜9月期)の世界シリコンウエハー出荷面積が32億1400万平方インチになったと発表した。前期に比べて5.9%増加しており、前年同期比では6.8%増となる。
同調査では、メーカーから出荷されたバージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハーとノンポリッシュドウエハーを対象とし、出荷面積を集計した。前期(2024年第2四半期)にマイナスからプラス成長に転じ、そこから続く成長傾向を引き続き維持していると解析する。また、市場全体の在庫水準は低下しているが、いまだ高い水準にあると見る。
用途別では、先端ウエハーの需要はAI(人工知能)向けがけん引し、堅調に推移している。一方で、自動車や産業向けシリコンウエハーの需要は低迷が続く。これらから、2025年の出荷面積は最高水準だった2022年には及ばないものの、市場の拡大傾向は続くと予測している。
2024年第2四半期の世界シリコンウエハー出荷面積は前期比7.1%増
2022年の世界半導体材料市場は過去最高の10.1兆円、対前年8.9%増
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