東北大学らは、点滴ラインの絡まりを防ぎ、長さ調整を容易にするデバイス「カラフルラインホルダー」を開発した。YKアクロスが全国販売を開始する予定だ。
東北大学は2024年10月7日、点滴ラインの絡まりを防ぎ、長さ調整を容易にするデバイス「カラフルラインホルダー」を、YKアクロス、広陵化学工業と共同で開発したと発表した。2024年内に、YKアクロスが全国販売を開始する予定だ。
カラフルラインホルダーは、点滴を保持する連結されたブロックと、長さを調節できるリールで構成されている。カラフルなブロックは点滴ラインを1本ずつ保持し、絡まりを防ぐことで整理と認識をしやすくする。リール部分は、処置や移動の際にブロックでラインを保持したままワンタッチで長さを3段階に調節できる。
カラフルラインホルダーは、東北大学未来型医療創造卓越型大学院プログラムの大学院生が、医療現場の観察を通じて入院患者の点滴ライン整理に時間がかかるという課題を発見し、解決のために開発した。プロトタイプを用いた実証研究では、点滴整理にかかる時間短縮と看護師のストレス軽減が確認されている。
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