中村留精密工業は、複合精密CNC旋盤「V」シリーズの第3弾として、スピードに特化した「WY-150V」を発表した。独自のアイドルタイム短縮機能「クロノカット」など新技術を多数搭載し、加工サイクルタイムを削減する。
中村留精密工業は2024年10月7日、複合精密CNC旋盤「V」シリーズの第3弾として、スピードに特化した「WY-150V」を発表した。6、8インチのチャックサイズ、直径65〜80mmのバー能力を備え、広範囲なワークに対応する。「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」(2024年11月5〜10日、東京ビッグサイト)に実機を出展する。
新製品は、Y軸標準の上下タレットと対向2スピンドルを搭載し、左右と上下の同時加工によるスピーディーな生産が可能。また、主軸とインデックスユニットを新しく設計することで全体の剛性を高め、より高い切削条件での加工に対応する。
さらに、熱に強いフレーム構造が加工中の熱変位を抑え、ソフトウェアを改良しクロノカットを標準搭載するなど、ハードとソフトの両面から加工スピードの高速化を追求している。
クロノカットは、同じ加工条件で精度へ影響を与えることなく、加工中のアイドルタイムの短縮が可能。直径80mmのバー能力を持つ主軸を選択でき、最大出力28、15kWの強力なモーターを搭載できる。ミーリングモーターの標準出力は7.5、3.7kWで、最大回転速度を毎分1万回転まで上げており、大径ワークでも高い剛性と高精度を保ちながら高速加工ができる。
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