メディア

TOPPANがオールPEのモノマテリアルスタンディングパウチを開発リサイクルニュース

TOPPANは、使用するプラスチックフィルムを、全てポリエチレン(PE)ベースのフィルムとした液体用途向け詰替えパウチを開発した。

» 2024年10月10日 08時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは2024年10月9日、使用するプラスチックフィルムを、全てポリエチレン(PE)ベースのフィルムとした液体用途向け詰替えパウチを開発したと発表した。

 今回の製品は、PEベースのモノマテリアル(単一素材)構成で、かつ液体製品用途に求められる密封性や落下強度などの性能を持つ詰め替えパウチだ。単一素材で構成されているので、リサイクル適性が向上している。なお、充填機の機械改造は不要で、一般的な充填機でパウチ内への充填が可能。

オールPEのモノマテリアルスタンディングパウチをカットしているイメージ オールPEのモノマテリアルスタンディングパウチをカットしているイメージ[クリックで拡大] 出所:TOPPAN

 また、PEベースのフィルムではパッケージを手で開封する時にフィルムが延びてしまい切りづらくなっていたが、TOPPAN独自のレーザー加工を施した易カット機能を付与することで、従来よりも開封しやすくしている。カット方向や層構成の材料設計、デザインの工夫によって易カット機能を搭載することで、レーザーに伴う脆弱加工部位の強度物性低下を抑制した。PETフィルムやCPPフィルムを張り合わせたマルチマテリアルのパッケージと、同等の易カット機能を付与している。

 同製品は2024年10月から、トイレタリー業界のシャンプーやリンスなどの液体用途の詰め替え用パウチや、健康食品、業務用食品など向けにサンプル提供を開始する。同製品をトイレタリー業界や食品業界に向けて拡販し、2025年度に関連受注も含めて10億円の売上高を目指す。

開発の背景

 持続可能な社会の実現に向けて世界的に取り組みが高まっていることを受け、国内で環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっている。国内では、2022年にプラスチック資源循環促進法が施行され、プラスチックを使用する製品の3R(Reduce、Reuse、Recycle)+Renewableの取り組みがこれまで以上に重要視されている。

 加えて、EUでは、2030年までに全ての包材を再利用/リサイクル可能にするという目標が掲げられるなど、各国が包装廃棄物の資源循環に取り組み始めている。パウチや袋などの軟包装は、用途に合わせてリサイクル機能を持たせるために、複数の異なる素材から成るフィルムを積層した複合素材構成が市場の大部分を占めているが、これらをモノマテリアル構成にすることは、リサイクル適性を向上させる有効な手段であり、各国でポリオレフィンやPE、ポリプロピレン(PP)を単一で使用するためのさまざまなアプローチが実施されている。

 そのような中、TOPPANは今回、よりリサイクル適正が高いパッケージを提案するために、PEのモノマテリアルパッケージを開発した。各フィルムの素材から見直し、それらを組み合わせることで、PEベースのフィルムを用いながらも、従来の製品と同等の機能を持った液体用途向け詰替え容器の開発を実現した。

⇒その他の「リサイクルニュース」の記事はこちら

鬯ゥ謳セ�ス�オ�ス�ス�ス�コ鬯ョ�ヲ�ス�ョ髯キ�サ�ス�サ�ス�ス�ス�ソ�ス�ス�ス�ス鬯ッ�ッ�ス�ィ�ス�ス�ス�セ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�」鬯ッ�ョ�ス�エ髣費ソス�ス�・�ス�ス�ス�ウ�ス�ス�ス�ィ�ス�ス�ス�ス髯懶ス」�ス�、�ス�ス�ス�ク�ス�ス�ス�イ鬯ゥ蠅捺��ス�ソ�ス�ス�ス縺、ツ€�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�」鬯ッ�ョ�ス�エ鬯ゥ蟶壽桶�ス�ュ鬮ョ�」�ス�ソ�ス�ス�ス�ス�ス�ィ鬮ッ蛹コ�サ繧托スス�ソ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�コ鬮」蛹�スス�オ髫エ謫セ�ス�エ�ス�ス隶難ス」�守「托スュ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ゥ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�シ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ荳サ�ス隶捺サゑスソ�ス邵コ�、�つ€鬯ッ�ョ�ス�ヲ�ス�ス�ス�ェ鬩包スカ闔ィ�ス�ス�ヲ�ス�エ�ス縺、ツ€髯キ闌ィ�ス�キ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�サ鬯ッ�ッ�ス�ェ�ス�ス�ス�ュ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�イ鬯ゥ謳セ�ス�オ�ス�ス�ス�コ鬮ッ�キ�ス�キ�ス�ス�ス�カ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス New

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.