清春芸術村は、3Dプリンタで制作した滑り台「ホワイト・ループ」の完成を発表した。柱などがなく、構造体として自立している「メビウスの輪」のような滑り台となっている。
山梨県北杜市の芸術文化施設「清春芸術村」は2024年9月3日、3Dプリンタで制作した滑り台「ホワイト・ループ(White Loop)」の完成を発表した。建築家でVUILD主宰の秋吉浩気氏が設計し、「こどものための建築プロジェクト」の第2弾として施設内に建設した。
制作には巨大な3Dプリンタを使用。最頂部の高さは2mで、柱がなく構造体として自立している「メビウスの輪」のような滑り台となっている。設計は2023年11月〜2024年2月、制作は2024年3〜6月に実施した。構造監修はArupが、3DプリントはDigitalArchiが担当。ホワイト・ループにより、「アート」「建築」に加え、「遊び」の要素が清春芸術村にプラスされた。
プロデューサーは清春芸術村理事長の吉井仁実氏、ディレクターは慶應義塾大学 SFC 特別招聘(しょうへい)教授の白井良邦氏。子どもたちに小さい頃から「本物の“建築”に触れてほしい」という思いから、「子どもが最初に触れる“建築”をつくる」をコンセプトに、ホワイト・ループを建設した。
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