Bluetoothにcm単位の高精度測距機能、多層防御のセキュリティにも対応組み込み開発ニュース

Bluetooth SIGは、セキュアな高精度測距機能「Bluetooth Channel Sounding」を発表した。Bluetooth接続デバイス間で高精度な距離認識が可能となり、利便性、安全性、セキュリティが向上する。

» 2024年09月17日 14時00分 公開
[MONOist]

 Bluetooth SIG(Special Interest Group)は2024年9月4日、セキュアな高精度測距機能「Bluetooth Channel Sounding(Bluetoothチャネルサウンディング)」を発表した。Bluetooth接続デバイス間で高精度な距離認識が可能となり、利便性、安全性、セキュリティが向上する。

 同機能は位相ベース測距(PBR)を活用しており、Bluetooth接続デバイス同士が離れていても、cm単位の精度で測定できる。例えば、Bluetoothタグなどの紛失防止デバイスに正確な距離認識機能を追加でき、容易かつ迅速に紛失物の位置を特定可能になる。Bluetoothを用いたデジタルキーでは、認証したデバイスが特定の距離内にある場合にのみ解錠を許可するなど、高度な制御に対応する。

キャプション Bluetoothデジタルキーソリューションの活用イメージ[クリックで拡大] 出所:Bluetooth Special Interest Group
キャプション Bluetooth紛失防止ソリューションの活用イメージ 出所:Bluetooth Special Interest Group

 また、多層防御のセキュリティ機能を装備し、高度な中間者攻撃(MitM攻撃)に対して追加の保護対策層を提供する。Bluetooth技術は、スマートフォンやタブレットなど多くのコンシューマーデバイスに搭載済みのため、追加の無線技術を必要とせずに広く導入できる。

 同機能は、Bluetooth 6.0のコア仕様に含まれている。今後リリース予定のBluetoothデジタルキー仕様にも追加予定だ。

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.