芝浦機械は、インドのチェンナイにある海外関係会社SHIBAURA MACHINE INDIAの現工場の隣接地に第2工場を新設した。射出成形機の生産能力を約3倍に拡大する。
芝浦機械は2024年7月12日、インドのチェンナイにある海外関係会社SHIBAURA MACHINE INDIAの現工場の隣接地に第2工場を新設したと発表した。
第2工場は約40億円を投資して建設され、面積は現工場の約2倍となる約1万6000m2。芝浦機械グループ最大級の工場で、大型クレーン、塗装ライン、自動倉庫を完備する。超大型の射出成形機のほか、同グループの他の製品も生産できる。
ライン生産とセル生産のハイブリッド工程や、最新の生産管理システムの導入により生産効率を改善。既存工場と合わせ、射出成形機の生産能力が年間1200台から年間4000台と約3倍に拡大する。
テクニカルセンターを併設し、最新鋭のテスト設備も設置した。最新の成形技術、制御技術、IoT(モノのインターネット)を活用した成形テストや、自動化および省人化を促進するシステム設計の検討もできる。
また、CO2排出量削減などの環境負荷低減のため、太陽光発電設備を順次導入し、グリーンビルディング認証の取得も予定している。
自動車、IT、医療分野を中心に増加する射出成形機の設備投資需要に対応し、今後も持続的な成長を見込むインドや周辺諸国への販売拡大を目指す。
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