三菱電機は、Mitsubishi Electric Indiaに建設していた新工場の稼働を開始した。インバーターを中心とするFA制御システム製品の現地での安定供給を図り、今後見込まれる需要の増加に対応する。
三菱電機は2023年12月11日、Mitsubishi Electric India(三菱電機インド)に建設していたFA制御システムの新工場が、同月から稼働を開始したと発表した。
マハラシュトラ州プネ近郊に建設した新工場は、敷地面積が約4万m2、延床面積が約1万5400m2の2階建てで、投資金額は約22億インドルピー(約38億円)となっている。インバーターを中心とするFA制御システム製品の安定供給を図り、今後見込まれる需要の増加に対応する。
同工場では、脱炭素化やSDGsへの取り組みとして、高効率の空調設備やLED照明機器などを導入し、CO2排出量を削減するほか、地下浸透処理および緑化に工場排水を再利用する。
同社は、1990年代半ばにインドでFA制御システム事業を開始し、その後2013年に現地生産を開始するなど事業体制を強化してきた。インドのFA市場は、自動車や食品飲料、医薬品、データセンター、繊維などの分野を中心に伸長しており、今後もさらなる成長が見込まれている。同社は消費地での生産を拡大することで、インド政府の「Make in India」政策にも貢献する。
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