三井物産は、アラブ首長国連邦のルワイスで、燃焼時にCO2を排出しないアンモニア製造プラントの建設を開始した。2027年から、従来よりCO2排出量を低減したアンモニアを年間100万トン製造する。
三井物産は2024年6月25日、アラブ首長国連邦(UAE)で、アンモニア製造プラントの建設を開始したと発表した。アブダビ国営石油(ADNOC)が出資するTA'ZIZ(タジーズ)、Fertiglobe(ファーティグローブ)、韓国のGSエナジーとの共同事業となる。
同プロジェクトでは、燃焼時にCO2を排出しないクリーンアンモニア製造プラントをUAEのルワイスに建設。2027年から、従来よりCO2排出量を低減したアンモニアを年間100万トン(t)製造する。
さらに、追加設備を導入し、製造プロセスで排出されるCO2を回収、貯蔵する。これらの取り組みを通じて、2030年までにクリーンアンモニアの製造開始を目指す。
三井物産は、同事業の開発資金について、国際協力銀行と融資契約を締結。同事業へ出資参画する。また、製造したアンモニアの一定量を日本やアジアを中心に供給し、燃料用途や化学、肥料原料用途などに用いて社会全体の脱炭素化を図る。
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