造形エリアを約2倍に拡大した国産業務用3Dプリンタを発売3Dプリンタニュース

グーテンベルクは、熱溶解積層方式(FDM/FFF)3Dプリンタ「G-ZERO」の大型モデル「G-ZERO L1」を発売。高速/高精度な造形能力を継承しつつ、造形エリアをスタンダードモデルの約2倍に拡大した。

» 2024年07月02日 09時00分 公開
[MONOist]

 グーテンベルクは2024年6月11日、熱溶解積層方式(FDM/FFF)3Dプリンタ「G-ZERO」の大型モデルとなる「G-ZERO L1」の販売を同年7月1日から開始すると発表した。高速かつ高精度な造形能力を継承しつつ、造形エリアをスタンダードモデルの約2倍となる360×250×235mmに拡大した。

造形エリアを約2倍に拡大した「G-ZERO L1」 造形エリアを約2倍に拡大した「G-ZERO L1」[クリックで拡大] 出所:グーテンベルク

 G-ZERO L1は、高精度かつ高生産性の産業用3Dプリンタで、大型造形が可能で、多数のパーツを一度に製作できる。最高速度は700mm/秒、最高加速度は3万mm/秒2、積層ピッチ50〜200μmで、生産現場でニーズの高い素材のPPSやPAなどの使用に対応。除湿ユニットを搭載しており、品質劣化の原因となる湿気からフィラメントを守り、安定した出力を提供する。

除湿ユニットを搭載 除湿ユニットを搭載[クリックで拡大] 出所:グーテンベルク

 また、大塚化学と共同開発したエンジニアリングプラスチック「POTICON FILAMENT」を使用することで、射出成形品に匹敵する強度を得られる。POTICON FILAMENTは、チタン酸カリウム繊維材料「TISMO」をプラスチックと混ぜ合わせた機能性樹脂複合材料「POTICON(Potassium Titanate Compound)」を、3Dプリンタで利用できるようにした素材だ。

ティスモとガラス繊維の比較 ティスモとガラス繊維の比較[クリックで拡大] 出所:グーテンベルク

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