　実証実験に向けてドイツのdriveblocksの技術を活用して自動運転システムの開発を進める。長距離で広域な高速道路の環境に対応するため、高精度地図が不要な認識技術を導入する。イタリアとオーストリアの間にあるブレンナー峠など走行難易度の高い環境で技術の有効性が実証されているという。新東名高速道路を想定したテストコースやシミュレーション環境での検証が進められている。

　ティアフォーとdriveblocksの技術を統合することで、高速道路の工事や新設区間のように高精度地図が整備されておらず最新データが反映されていない場面でも冗長性と安全性を確保した自動運転システムが実現できるとしている。

　2024年度内の実証実験に向けて、高速道路の一般的なシナリオの他、衛星測位システムが利用できないトンネルや、低照度の環境など、さまざまなシナリオを設定。その中で、時速100kmでの認識機能の動作検証や走行車線のモデル作成を完了させ、レファレンスデザインとして提供する。トラックが合流する車両や障害物などの周囲を認識して安全に走行できるよう、物体検出機能の向上にも力を入れる。

driveblocksの機能モジュールの実証結果［クリックで再生］出所：ティアフォー

国内での実証状況［クリックで再生］出所：ティアフォー

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