GM傘下のCruiseは、完全なドライバーレスの自動運転車での100万マイルの走行における安全面でのデータを発表した。
GM(General Motors)傘下のCruise(クルーズ)は2023年9月27日(現地時間)、完全なドライバーレスの自動運転車での100万マイルの走行における安全面でのデータを発表した。ミシガン大学交通研究所(UMTRI)との協力でホワイトペーパーをまとめた。
ミシガン大学交通研究所は、GMやバージニア工科大学交通研究所(VTTI)と共同で、都市環境における人間の運転能力を測定するため、560万マイル分の人間のドライバーの運転データを収集。事故率を算出することで、ドライバーレスの自動運転車との比較対象とした。その結果、クルーズの車両による事故は、ドライバーが運転する配車サービス車両と比べて100万マイル当たりの事故件数が65%少なく、事故の責任を負ったり、けが人を発生させたりする件数はさらに少なくなることが分かったという。
交通事故の公的な統計は事故の発生場所を対象にしており、警察に報告される被害の大きな事故しかデータに含まれていないとし、都市部の走行距離に関する事故のデータをまとめることにした。人間のドライバーの運転データ収集は2016〜2018年に行われた。制限速度が時速35マイル以上の一部の高速道路を除いたサンフランシスコ市全域を対象とした。
運転データを収集したのは、以前GMの子会社だったMavenから配車サービスのドライバーがレンタルした車両で、交通量の多い都市部において比較的低速で走行する使い方が中心だ。40歳未満が大多数で、性別は男性に偏っている。
ミシガン大学交通研究所とバージニア工科大学交通研究所の車両は、合計で561万1763マイルの走行データを収集し、事故発生率は1万5414.4マイルにつき1件、または100万マイルにつき64.9件だったと算出した。事故の責任を負う当事者になる件数で試算すると3万828マイルに1件、100万マイル当たり32.45件になるという。さらに、事故の重大さで分類したところ、負傷リスクのある事故は561万1763マイルの走行で合計66件発生しており、8万5027マイルにつき1件、100万マイルにつき11.76件と試算した。
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