伸縮性の高い多孔質状EMS用ドライ電極を発表、高い導電性で筋力強化に貢献材料技術

NOKは、開発を進めている多孔質状EMS用ドライ電極「Sotto ポーラス」を発表した。人体の動きに追随する特殊ウレタン系素材に、同社の配合技術とコーティング技術を活用して導電性を付加している。

» 2024年03月22日 11時00分 公開
[MONOist]

 NOKは2024年3月5日、開発を進めている多孔質状EMS(Electrical Muscle Stimulation)用ドライ電極「Sotto ポーラス」を発表した。同社のゴム電極「Sotto(そっと)」シリーズの新製品となる。

多孔質状EMS「Sotto ポーラス」 多孔質状EMS「Sotto ポーラス」[クリックで拡大] 出所:NOK

 Sotto ポーラスは、人体の動きに追随する特殊ウレタン系素材に、同社の配合技術とコーティング技術を駆使して導電性を付加している。水分を必要としないため、装着時の冷たさに困ることはなく、寒い季節にも使用できる。

 完全にドライの状態で使えるクッション性を持ち、伸縮性が高い。厚みは1〜2mmで、人体の細かい動きに密着でき、かつ高い導電性を有するため筋力強化に寄与する。また、粘着性がなく、繰り返し利用可能だ。布のように自由に縫製もできる。用途としては、同社では、EMSトレーニング機器、ベッドでの筋力維持装置、嚥下筋肉強化などを想定している。

布に縫い付けたイメージ 布に縫い付けたイメージ 出所:NOK

⇒その他の「材料技術」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.