NOKと日本メクトロンは、使い捨てができる排尿検知センサー「C-Letter」を開発した。センサーはオムツに取り付けて使用し、排せつを検知して自動で記録する。
NOKは2022年3月16日、グループ会社の日本メクトロンと共同で、使い捨てができる排尿検知センサー「C-Letter」を開発したと発表した。センサーはオムツに取り付けて使用し、排せつを検知して自動で記録する。
日本メクトロンがこれまで培ってきたフレキシブルプリント基板(FPC)の技術を活用し、従来のRFIDタグを濡れ検知可能なデバイスとして利用できるようにした。C-Letterの大きさは名刺サイズで、濡れ検知デバイスを薄い不織布で挟んだ構造をしている。
介護施設で使用される見守りシステムや記録システムと連携ができ、排せつのタイミングを自動で記録する。これにより、個人の排せつパターンを考慮した介護計画の作成や、自立を支援する排せつケアが可能になる。
介護業界の深刻な人手不足は、少子高齢化が進む日本では大きな課題となっている。そうした状況の中で、ICTや介護ロボットなどの技術は、高齢者の自立支援促進や質の高い介護への貢献が期待されている。
同センサーにより、排せつ記録を効率的に取得、分析できれば、介護者の負担軽減とともに、高齢者の自立支援につながる可能性があるとしている。
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