Quemixとマイクロ波化学は、マイクロ波加熱装置の設計プロセスにQuemix提供の磁性材料シミュレーションソフトウェア「Quloud-Mag」を活用する共同研究を開始する。
テラスカイの子会社であるQuemixは2024年2月20日、マイクロ波化学とともに、マイクロ波加熱装置の設計プロセスにQuemixの磁性材料シミュレーションソフトウェア「Quloud-Mag」を用いる共同研究を開始すると発表した。磁性材料のマイクロ波吸収特性の予測精度を上げることで、マイクロ波化学が展開する金属製錬分野の事業加速を狙う。
これまでマイクロ波化学は、主に化学分野にマイクロ波プロセスを適用してきたが、近年、金属製錬分野向けのマイクロ波技術プラットフォーム「Green Mining-MX」を構築し、カーボンニュートラルに対する影響の大きい鉱石からの有用物質の抽出や製鉄などへ応用範囲を拡大している。
今回の研究では、磁性材料の性質や磁気的挙動の予測を行うQuloud-Magと、マイクロ波化学が持つマイクロ波吸収能計測技術とを組み合わせ、実験工数の削減、マイクロ波吸収能の予測精度アップ、予測範囲の拡大を目指す。
両社は今後、Quloud-Magがシミュレーションとして有用であるかどうかを検証し、実用化を目標とする。
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