新事業ブランドと技術開発拠点で従来の枠組みを超えた“その手があったか”発見へFAニュース

RYODENはコア技術や新技術の開発、応用実証などを行う「RYODEN-Lab.」の開設および新たに事業ブランド「RYODEN Tii!」を策定したことを発表した。

» 2024年02月28日 08時00分 公開
[長沢正博MONOist]

 RYODENは2024年2月26日、同社のコア技術や新技術の開発、応用実証などを行う「RYODEN-Lab.」の開設および新たに事業ブランド「RYODEN Tii!」を策定したことを発表。同日、RYODEN-Lab.においてこれらの概要に関する記者説明会を開催した。

データリカーリングビジネスを新規事業の柱に

 RYODENは1947年にミシンやラジオ、冷蔵庫を扱う三菱電機の販売代理店として利興商会の名で創業し、大興商会との合併を経て1958年に菱電商事となった。2022年には商社の枠にとどまらない事業創出会社への転換を目指してパーパスを制定。2023年に菱電商事(当時)からRYODENへ社名変更するとともに、戦略技術センターを設立した。

 現在は売り上げの70%を占める半導体などのエレクトロニクス、FAシステム、冷熱ビルシステムに加え、新規事業を主体としたX-Tech(クロステック)の4つの領域で事業を展開している。

 RYODEN 代表取締役社長の富澤克行氏は「エレクトロニクス、FAシステム、冷熱ビルシステムという3つの基幹事業が会社を支えていくことに変わりはないが、事業セグメントの枠組みを超えて、それぞれの領域で培った技術、ナレッジを武器にしたデータリカーリングビジネスを新規事業の柱として取り組みを加速している」と語る。

 既にオープンプロトコルで収集したデータの可視化、分析、制御によって生産効率やエネルギー効率などを高める統合監視制御システム「Remces(レムセス)」や、データやデジタル技術を活用して次世代農業やフードテック分野の変革を促進するシステム「R-AX(アールエーエックス)」、害虫、害獣の遠隔監視ソリューション「Pescle(ぺスクル)」など6つの独自製品を展開している。

 今回は、これらの製品群を生み出した技術、人の姿勢、力を事業ブランド「RYODEN Tii!(リョーデンティー)」として定義した。日本語で「その手があったか」を意味する英語This is itの頭文字から取ったもので、さらにTは独自性、異質性のあるテクノロジー、iiは事業に携わる全ての人を表し、共に肩を組み、一本の線でつながっている様子、!は未来に向けてワクワクするようなアイデア発想やひらめきを表している。

事業ブランド「RYODEN Tii!」のロゴデザイン出所:RYODEN

 RYODEN-Lab.では自動化や省人化、可視化、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などをテーマとし、具体的な技術開発としては協働ロボットやAIマシンビジョン、次世代無線通信技術の活用や振動データ分析による予兆保全などを行っていく。それぞれの実機も置かれている。

協働ロボットなどの実機も置かれている。

 RYODEN 執行役員 戦略技術センター センター長の反田哲史氏は「ラボと言っても基礎技術の開発は行わない。技術を卵の黄身とすれば、白身となって包み込むのがわれわれのアプリケーションとなる。ユーザーや社会のニーズに応え、具体的な卵の形にしていくのがわれわれの役割だ」と話す。

 RYODEN-Lab.には戦略技術センターと新事業創出を担当する新事業推進室の計40人程が働くオフィスも併設し、新事業の創出、提案を強化する。

「製品を売るための技術力ではなくて、顧客のニーズに応えるためのソリューション、技術力を高めていくことが狙いだ。製品はそのための武器であり、これまでと発想を180度転換して技術、ソリューションを実現する」(富澤氏)

RYODENの富澤克行氏(右)と反田哲史氏(左)

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