TOTOと富士通は、ミリ波センサーを用いて、カメラを使わずに公共のバリアフリートイレ内を見守る技術の実証実験を開始した。検証後、同技術の改善を進め、プライバシーに配慮した見守り技術をサービス化する。
TOTOは2024年1月18日、富士通と共同で、ミリ波センサーを用いて、カメラを使わずに公共のバリアフリートイレ内を見守る技術の実証実験を開始したと発表した。
同実証には、富士通の行動分析AI(人工知能)「行動分析技術 Actlyzer」を活用する。実証実験は2024年1月15日〜12月末を予定し、TOTOの「UD研究所(R&Dセンター)」(神奈川県茅ケ崎市)と富士通の「富士通 F3rdLab」(同川崎市)で実施する。
これらの施設に設置した実証実験用バリアフリートイレ内のミリ波センサーから、長時間の在室や転倒といった利用者の状態を反射波情報、点群データとして収集。検知結果が適切かなどを検証して、改善につなげる。
TOTOは、同社が有するバリアフリートイレの空間づくりの知見を生かして、技術評価や技術向上の方向性を提案する。
富士通は、独自のAI技術を用いた見守り技術を提供し、データ収集や分析、評価を担う。
今後、両社は実証実験の評価結果に基づいて見守り技術の改善を進め、プライバシーに配慮した安全、安心な公共トイレ空間を創出する。2024年度末までに、富士通が日本国内で見守り技術をサービス化する計画だ。
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