半導体製造工場の労災防止AIを共同開発、24時間リアルタイム監視で安全確保製造現場向けAI技術

HACARUSは、東京エレクトロンと共同開発中の半導体製造工場向け労災防止AIについて発表した。これまで人では難しかった24時間リアルタイム監視体制が構築可能になり、より安全な職場環境づくりに貢献する。

» 2024年02月02日 13時00分 公開
[MONOist]

 HACARUSは2024年1月16日、東京エレクトロンと共同開発中の、半導体製造工場向け労災防止AI(人工知能)について発表した。

 同AIは、現場の危険検知や保護具の不適切使用、作業中の行動監視などに活用できる。小型カメラが常時撮影した現場の画像を、HACARUSのAIソフトウェアがリアルタイムで解析し、事故や危険の予兆を検知した場合は作業員と責任者にアラートで知らせる。アラート前後の状況を自動で録画するため、確認と振り返り、再発防止策の検討が可能になる。

キャプション 保護具の不適切使用をAIが検知[クリックで拡大] 出所:HACARUS

 少量データから再学習し、高品質のAIモデルを生成するため、導入および運用コストを低減できる。また、AIの学習と推論を端末内で実行することで、事業所外へのデータ流出リスクを低減する。

 これまで人では難しかった24時間リアルタイム監視体制が、カメラと同AIを用いて構築可能になることで、より安全な職場環境づくりに貢献する。

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