リンテックは、「エコプロ [第25回]」で、12μmのラベルを貼り付けられる「薄膜ラベル対応ラベリングマシン(曲面貼付タイプ)」のデモ機を参考出展した。
リンテックは、「エコプロ [第25回]」(2023年12月6〜8日、東京ビッグサイト)で、開発を進めるローラープレス方式の「薄膜ラベル対応ラベリングマシン(曲面貼付タイプ)」のデモ機を参考出展した。
薄膜ラベル対応ラベリングマシンは、サイズが幅300×奥行き870×高さ540mmで、重さは35kg。貼付能力は1分当たり15枚(容器のセットと排出時間を含む)で、ラベル停止精度は±1.0mm。最大の特徴は厚み12μmのラベルを、直径8〜120mmΦの曲面に貼り付けられる。貼り付け作業は位置を決めて対象物を治具に載せるだけで行える。
リンテックの担当者は「従来のラベリングマシンは、厚みが25μmのラベルしか貼り付けられなかった。というのも、極端に薄いラベルだと、ラベリングマシンで剥離することが難しく貼り付けができなかったからだ。そこで、当社の薄膜ラベル対応ラベリングマシンでは、ラベル剥離機構に特殊技術を採用することで、この問題を解決している。12μmのラベルは、容器に直接印刷しているかのような高い透明性を実現し、商品の高級感を演出する。直接印刷は多色刷りへの対応が難しいが、ラベルは多色刷りも容易だ」と利点を話す。
これらのメリットを生かして、同社は現在、直接印刷でデザインしている商品を対象に、薄膜ラベル対応ラベリングマシンによる12μmラベルの貼り付けを訴求している。
なお、会場で展示されたのは卓上機型の薄膜ラベル対応ラベリングマシンだが、同機の技術は製造ラインにも組み込め、これにより自動でラベルの貼り付けも行える。加えて、同機は最大でも50mm幅のラベルしか貼り付けられないが、ラベル剥離機構に採用した特殊技術は大型化にも対応するため、50mm以上の幅にも応じられるタイプを開発できるという。
さらに、円筒形の対象物にラベルを貼り付けられる曲面貼付タイプの他、平面状の対象物にラベルを貼り付けられる平面貼り付けタイプも用意している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.