ダイキン工業は「2023 洗浄総合展」で環境に優しく多様な温度に対応するフッ素系液体「DAISAVE SS-54」を披露した。
ダイキン工業は、「2023 洗浄総合展」(2023年11月29日〜12月1日、東京ビッグサイト)で、フッ素系液体「DAISAVE SS-54」を披露した。
DAISAVE SS-54は、2023年10月に発売された製品で、大気中に放出された単位重量の物質がオゾン層に与える破壊効果を示すオゾン破壊係数(ODP)がゼロで、CO2を基準にしてどれだけ温暖化する能力があるかを表す地球温暖化係数(GWP)が101と優れた環境性能を備える。
加えて、引火点がなく速乾性も良好なため容易に取り扱える他、許容濃度が500ppmと人体への安全性が高い。さらに、沸点が54℃で融点/凝固点が−92℃と幅広い温度に対応するためさまざまな用途に応じる。
用途は、洗浄、溶媒、熱媒体の3種類だ。洗浄では電子部品などの精密洗浄/除塵洗浄やフッ素系化合物の洗浄で利用でき、溶媒では潤滑剤溶媒や反応溶媒で使える。熱媒体では半導体用クーラント液やヒートパイプ/ヒートポンプの作動液で使用できる。
ダイキン工業の説明員は「DAISAVE SS-54は表面張力が16.2mN/mと低いため浸透しやすく、電子部品など微細な形状の部品を隅々まで洗浄できる。また、ポリエチレン(PE)やポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂などのさまざまな樹脂やエラストマー、金属にも適用可能なことも確認している」と話す。
空調機器だけじゃない! 3Dプリンティング用PFA粉体などダイキンの最新フッ素化学製品
ダイキンが関東に初の空調生産拠点、茨城県に200億円投資して2027年にも稼働
ダイキンのCVCは単なる投資にあらず、「ここまでやるか」というほど徹底的に
二酸化炭素を溶融塩電解し、アセチレンを生成するプロセスを開発
冷媒の漏えいをレーザーで遠隔検知する技術を共同開発
オムロンが機器組み込み用カラーセンサーを開発、ダイキンと油圧装置のCBMで協業Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
コーナーリンク