三浦工業と慶應義塾大学SFC研究所は、高性能な熱交換器を共同開発した。熱交換器の内部構造に3D積層造形によるジャイロイド構造を採用しており、より高い熱交換性能と機械的強度を得られる。
三浦工業は2023年11月20日、慶應義塾大学SFC研究所と共同で、3D積層造形を用いた高性能な熱交換器を開発したと発表した(特許出願中)。
熱交換器の内部構造に、3次元的に連続する面を持ち、空間を二分するジャイロイド構造を採用。より高い熱交換性能と機械的強度を得られる。これまでは、金属加工や溶接によって熱交換器を製造していたため、形状に制約があったが、3Dプリンタによる3D積層造形を用いたことで、複雑に入り組んだ構造を再現できるようになり、高性能でコンパクトな熱交換器の開発に成功した。
高性能な熱交換器によって熱エネルギーを有効活用できるため、さまざまな分野が目指す脱炭素社会への貢献が期待される。両者は今後、製品化に向けた取り組みを進めていく。
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