5μmの高精度スキャンに対応、極小/小型オブジェクト向け卓上型3Dスキャナー:3Dスキャナーニュース
Artec 3Dは、プロフェッショナル向け自動卓上型3Dスキャナーの新製品「Micro II」を発表した。前機種の「Micro」からさらに精度を高め、最大5μmでの3Dスキャンに対応する。
Artec Europeの日本法人であるArtec 3Dは2023年11月22日、プロフェッショナル向け自動卓上型3Dスキャナーの新製品「Micro II」を発表した。
Micro IIは、極小/小型オブジェクト(200×200×150mmの対象物まで対応)のデジタル化に特化して開発された3Dスキャナーで、高い精度が要求されるリバースエンジニアリングや品質検査の他、貴金属や歯科用器具、法医学といった領域での利用も想定する。
プロフェッショナル向け自動卓上型3Dスキャナー「Micro II」[クリックで拡大] 出所:Artec 3D
前機種の「Micro」からさらに精度を高め、Micro IIでは最大5μmでの3Dスキャンに対応する。また、同じ対象物を3Dスキャンした場合でも2μm未満の誤差でデータを取得できる高い再現性を誇る(「ISO 12836」取得済み)。3Dスキャンのスピードも速く、1秒間で1億4000万以上の画像ポイントをキャプチャーし、処理することが可能だ。
操作もシンプルでボタンを1クリックするだけで3Dスキャンが開始される。ターゲットなしに3Dスキャンできる。作業は完全に自動化されており、3Dスキャンソフトウェア「Artec Studio」のアルゴリズムにより、対象物を自動的にスキャニング経路に合わせて配置でき、作業時間を最小限に抑えられるという。
4つの高精度カメラ(1300万画素)を搭載する[クリックで拡大] 出所:Artec 3D
Micro IIは1300万画素の解像度を有する4台のカメラを搭載しており、あらゆる角度から対象物を3Dスキャンし、穴や隙間といった隠れやすい部分のデータも確実に取得できる。フルカラーでの3Dスキャンにも対応。Artec Studioの「フォトテクスチャ処理機能」を使用すれば、高解像度の写真から色彩を追加することも可能だ。出力形式はSTL、OBJ、PLYなどに対応する。データ取得後のリバースエンジニアリンや検査、CAD環境へのエクスポートといった作業もArtec Studioで行える。
「Micro IIは解像度0.05mmの『SDモード』の他、次のArtec Studioのバージョンアップのタイミングで解像度0.025mmの『HDモード』も追加される予定だ」(Artec 3D)という。
「Micro II」の主な仕様について[クリックで拡大] 出所:Artec 3D
動画 「Micro II」の紹介映像 出所:Artec 3D
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