箱の中の音のエネルギーを求めるには式15と式17がありますが、式17を使いましょう。
残響室中に音源があり、拡散音場となっているときの音のエネルギー密度と音源の出力の関係は次式となります(参考文献[1])。
式18を式17に代入します。
等価損失TLの定義を以下に記します。
箱の外側表面から部屋の中に放射される音のエネルギーは次式となります。
箱の吸音力Aを導入します。吸音力は面積と吸音率の積なので上式は以下となります。
箱の音響出力は以下となります。
作業者が感じる音圧実効値の二乗は連載第17回の式25のQ=2の場合で次式となります。
作業者が感じる音圧レベルは、式24に式23を代入して次式となります。
Aは箱の中の吸音力で次式でした。
R2は部屋定数で次式でした。
式25に式26、式27を代入します。
これで、作業者が感じる音圧レベルを予測できます。2つの吸音率α1、α2と等価損失TLがあるので、Excelに式28を代入して、吸音率と等価損失をいろいろと変えてみて、コスパの良い組み合わせを選ぶことで、騒音対策の最適化ができると思います。
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