アップルは2030年までに全ての製品において製造のプロセス全てのカーボンニュートラル化を実現することを目標として掲げている。では、アップルに部品を提供する日本メーカーで、2030年までに100%クリーンエネルギーでの製造を約束しているのはどういう企業なのだろうか。
米Apple(アップル)は2030年までに全ての製品において製造のプロセス全てのカーボンニュートラル化を実現することを目標として掲げている。2023年9月12日(現地時間)には同社初のカーボンニュートラル製品として、「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」が発表されたが、これを実現できた要因の1つとして紹介されたのが、サプライヤーの協力による「クリーンエネルギーでの製造」だ。では、アップルのサプライヤーの中で、2030年までに100%クリーンエネルギーでの製造を約束した日本の部品メーカーにはどういうところがあるのだろうか。
アップルでは2030年までのカーボンニュートラル化に向けた取り組みの進捗状況を「Environmental Progress Report」として、毎年詳細に発表している。その中で「サプライヤークリーンエネルギープログラム」として、サプライヤーに対し、太陽光や風力などクリーンな電力によってアップルに納入する部品を製造することを要請するとともに、サプライヤーがカーボンニュートラル化を進められるように支援を進めている。こうした取り組みを進める中、2030年までに100%再生可能エネルギーを約束した部品メーカーの名前を公開している。
2023年9月12日に発表された内容によると、アップルのサプライヤーで2030年までに100%再生可能エネルギーでの製造を約束した企業は300社を突破したという。2023年4月時点では251社であったため、5カ月の間に50社以上が増えた。増えた企業としては、米国のSkyworks Solutions、Analog Devices、Cirrus Logicなどの他、中国ではJingmen GEMなどがある。
日本からは新たにルネサスエレクトロニクスが加わった。2023年4月の公開情報と組み合わせると、日本メーカーでアップルとの“約束”を行っている企業は36社になった。以下がアップルと約束を行った日本企業の一覧である。
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