MONOistでは2023年7月12日に「品質」に関するオンラインセミナー「激変する市場環境 持続可能な攻めの品質管理の在り方とは?」を開催し、114人の来場者にアンケートを回答いただいた。その中で現場での実情が見える内容について抜粋しリアルな課題感などを紹介する。
MONOistでは2023年7月12日に「品質」に関するオンラインセミナー「激変する市場環境 持続可能な攻めの品質管理の在り方とは?」を開催し、114人の来場者にアンケートを回答いただいた。その中で現場での実情が見える内容について抜粋しリアルな課題感などを紹介する。
なお、アンケートの回答を取りまとめた詳細なレポートについては、電子ブックレットとしてダウンロード可能としている。回答者の業種や職種などの属性情報や、より詳しいコメントなどを把握したい方は、こちらをご利用いただきたい。
まず「品質について問題につながりかねないヒヤリとした経験がありますか」という質問に対し、「ある」と答えた回答者は56.1%となった。
アンケートでは実際にヒヤリとした経験内容についてもフリー回答で聞いているが、今回の回答で多かったのが検査のミスや抜け漏れなどによるものだ。以下に代表的な回答を抜粋する。
回答の中には「技術、品質保証、経営層が数値のごまかしを容認していること」というものもあり、昨今増えている品質検査不正問題につながりかねない状況がそのまま残されている状況が示唆されている。
また、もう1つヒヤリ体験につながった体験で回答が重なったのが、製造におけるイレギュラーな対応である。
複雑なプロセスが組み合わさって製品が作られていく中でミスは必ず生まれる。ただ、日常的な作業の中ではそのミスの発生を織り込んだ上で検査などを行い、ミスを通過させないような仕組みが作られているが、イレギュラー案件や事故が発生した際は、ミスがスルーされやすくなることが見て取れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.