解析ソフトは使わずに「Excel」で実験モーダル解析をやってみるCAEと計測技術を使った振動・騒音対策(12)(3/6 ページ)

» 2023年08月21日 09時00分 公開

「mode1」と「mode2」の振動形状を表示する

 各測定点の振動形状の変位は式7で表されます。

式7 式7

 時刻tに適当な値を入れて変位をグラフ化したものを図15に示します。図15はExcelのグラフの散布図です。X軸は測定点座標、Y軸は式7の値です。

mode1の振動形状 図15 mode1の振動形状[クリックで拡大]

 「う〜ん。市販のモーダル解析ソフトのようにアニメーション表示したい」ですね。そこで、リスト1のようなマクロプログラムを作りました。

Sub Mode_animation()
Dim i As Integer
Dim del_t as Double
Cells(14, 8) = 0#
del_t=0.000322
For i = 0 To 480
  Cells(14, 7) = Cells(14, 7) + del_t
    DoEvents
    DoEvents
  Next i
End Sub
リスト1 Excelのマクロプログラム

 Cells(14,7)は、時刻tとして適当な値を入れたセル位置です。DoEventsは制御をいったんWindowsに返すコマンドです。Forループで変位iが更新されて、DoEventsを実行することでグラフ(散布図)が再描画されるので、Excelの中でアニメーションが表示されます。ExcelのシートでCells(14,7)(セルの位置は14行、7列の位置でN7です)の値を参照して式7を計算しております。

 Excelシートを図16に示します。上段は普通の表示、下段は式の表示です。緑色で囲ったセルのデータを使ってグラフの散布図を作りました。前述したように、散布図のXの値は測定点の座標、Yの値は式7です。式7の計算では時刻tを参照しており、時刻tのセル位置はN7となります。

アニメーション表示のためのExcelシート 図16 アニメーション表示のためのExcelシート[クリックで拡大]

 リスト1のマクロプログラムを実行してアニメーション表示したものを動画1(mode1)、動画2(mode2)に示します。

動画1 振動形状のアニメーション表示(mode1)
動画2 振動形状のアニメーション表示(mode2)

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